お勧めの漢方薬購入方法

漢方薬局は処方箋を持ってゆく調剤薬局や日用雑貨なども扱うドラッグストアとも異なるちょっと変わった存在かもしれません。漢方薬を試してみたいと思ってもどのように漢方薬局を選ぶか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、ここでは良い漢方薬局の選び方の「コツ」を中心にお勧めの漢方薬購入方法をご紹介してゆきます。

ホームページで情報収集

病気や体質は非常にプライベートな問題でもあり、口コミなど人伝えで漢方薬局の評判を聞くのは意外と難しいかもしれません。しかし、現代はインターネットでなんでも調べられる時代。漢方薬局もその例外ではありません。

「漢方薬局 東京都」「漢方薬局 豊島区」「漢方薬局 池袋」のような「漢方薬局 地名(自宅や職場の近く)」をキーワードに検索エンジンにかければ多くの漢方薬局がヒットします。そのなかで気になる漢方薬局があれば実際にホームページを見て漢方薬局の「雰囲気」を確かめてみましょう。口コミで評判を聞いた漢方薬局があれば薬局名で検索し、直接ホームページへアクセスするのも良いでしょう。

丁寧に見やすいホームページを作って積極的に更新も行っている漢方薬局はアフターフォローも含めてきちんと対応を行っている印象があります。さらにくわしくホームページの項目を見てゆくと漢方薬局にも個性があることがわかってくると思います。例えば婦人科系疾患や皮膚病などを得意としているといった情報です。それ以外にも薬局までのアクセスを丁寧に説明している点や価格を明示している点などが「基本中の基本」ではありますが重要です。

漢方薬の価格について

多くの方が気にされるのが漢方薬の価格ではないでしょうか。漢方薬の価格は漢方薬局ごとに異なりますのでホームページなどを活用して調べてみましょう。ホームページで価格がわかれば助かるのですが、わからない場合は直接、電話してみるのが良いでしょう。そうすることで会計時に「こんなに高いとは思わなかった…」というようなトラブルが避けられます。

しばしば漢方薬の適正価格はどれくらいなのか質問されるのですが、多くの場合は粉薬か煎じ薬かで多少上下します。さらに漢方薬局によっては使用している生薬の内容で価格が変動するところもあるようです。

そういった中でも経験的に粉薬の場合は1日分で400~800円、煎じ薬は500~1,000円くらいの幅が多い印象です。価格があまりにも安過ぎる場合は漢方薬の品質や量が下げられている可能性が否定できません。さらに高過ぎる場合は相当の広告宣伝費、人件費、テナント料などの「その他の経費」 が上乗せされている可能性が高く、そのような価格では中長期的な服用は難しくなってし まうでしょう。

新しい症状を訴えるたびに価格が上がったり高額な健康食品を勧められる漢方薬局も利用し続けるのは難しいと思います。なかには高額の商品を長期ローンで購入させるような薬局もあるということなので注意が必要です。参考になりますが一二三堂薬局における漢方薬の価格は漢方薬の価格と種類をご覧ください。

漢方薬の価格と種類

漢方薬のバリエーションについて

漢方薬局で取り扱う漢方薬の剤形は大きく分けて煎じ薬、粉薬、錠剤の3種類に分けることができます。漢方薬局によっては粉薬や錠剤しか取り扱いがない場合も多いです。選択の幅を広げるという意味でもしっかりと煎じ薬も取り扱っている漢方薬局を選択されるのが良いでしょう。

選択肢を広げるという意味以外に、煎じ薬にもしっかりと対応しているかどうかでその薬局の漢方薬に対する「本気度」がわかります。煎じ薬を調合するために漢方薬局は多くの生薬をストックして、それを維持管理しなければならないからです。実際に調剤室で煎じ薬を調合するのは粉薬と比較して数倍の手間も時間もかかります。漢方薬局がどれだけの漢方薬を取り扱っているかは漢方薬局の外観を見ただけでは把握するのは難しいので電話やホームページを利用するのが良いでしょう。

なお煎じ薬と粉薬の詳しい解説はこちらの漢方薬の価格と種類にも載っておりますので併せてご覧ください。当薬局では主に煎じ薬と粉薬を取り扱っております。

実際に漢方薬局に行ってみる

いろいろと漢方薬局の選び方のコツを挙げてきましたが、ある程度の情報収集が済んだところで実際に足を運んでみると良いでしょう。やはり情報収集にも限界はありますし、問診などでスタッフと話をしてゆくうちに相性もわかってくると思います。

漢方薬による治療は体質改善の意味合いが強いので数ヵ月間の服用となるケースが多いです。しかしながら、初回で購入する漢方薬は症状にもよりますが2週間分から1ヵ月分で様子を見た方がよいでしょう。その間にご症状などが変化することも十分にありますので、それに合わせて微調整を加えることもあるからです。当薬局では一度に数ヵ月分の漢方薬を購入される方もいらっしゃいますが、それは継続的に漢方薬を服用していて体調が安定されている方です。

漢方薬を購入した後も重要です。しっかりと不明な点や疑問な点を電話などで回答してくれるかといったアフターフォローも確認するとよいでしょう。逆に頻繁に漢方薬局からセールスの電話やメールが来るという場合、不快ならばしっかりとその旨を伝えることをお勧めいたします。

スタッフについて

しっかりと薬局のスタッフが対応してくれるかという点は非常に重要です。漢方薬を調合するためには患者様のご症状やご体質を把握していることが前提になりますので、頻繁に担当スタッフが変わってしまったりするような場合はやや問題かもしれません。患者様の状況把握という点以外にも、スタッフが退職などで頻繁に入れ替わるようだと薬局全体における漢方知識レベルの維持が困難になってしまうという点も問題でしょう。

しかしながら、最終的にもっとも大切なのはスタッフとの「相性」ではないでしょうか。懇切丁寧に説明するケースに対して、ある人によっては「ダラダラと時間がかかって嫌だ」と感じられる方もいらっしゃるでしょう。一方で「こんなにしっかり説明してくれる」と思われる方もいらっしゃるはずです。言葉では表現しきれないフィーリングのレベルでの「合う、合わない」が大切だということは一般的な人間関係と一緒かもしれません。

治療方針について

「漢方」といっても実は多くの流派が存在し、漢方薬局ごと、スタッフごとに治療方針が異なっている場合があります。つまり同じ人が異なる漢方薬局に行った場合、必ずしも同じ漢方薬が調合されるというものではないのです。もし、自分がどのように治療を受けてゆくのか気になる場合は担当の薬剤師に聞いてみるのが良いでしょう。

ご症状によっては数段階のステージに分けて治療計画が組まれている場合もあります。例えばまずつらい症状を先立って抑えるステージ、その後に症状が落ち着いてきたら症状を起こしていた根本的な原因を改善するステージなどです。これから受けてゆく治療方針がわかるだけでも漢方薬への安心感が高まると思います。その一方で治療方針の説明ができない場合は効果が出ないのに漫然と同じ漢方薬が出されてしまうこともあり得るので注意が必要です。

まとめ

下記にはこれまでに挙げてきた良い漢方薬局の選び方のコツを列挙してみました。各項目をチェックして頂ければ良い漢方薬局と巡り合える確率がぐっと上がるでしょう。是非ともご活用ください。

  • 来局する前に電話やホームページなどで情報収集を行う。
  • 漢方薬の価格は継続できる範囲かを確認する。
  • 取り扱っている漢方薬の種類(錠剤・粉薬・煎じ薬)を確認する。
  • 患っている症状や体質にしっかりと対応できるか電話などで聞いてみる。
  • 抱いている疑問などについて親身に答えてくれるか。
  • スタッフとの相性は良いか。
  • 治療方針は説明してもらえるか。
  • 適切なアフターフォローが行われるか確認する。

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